寿司と釣り、魚と戯れる日々

9月26日
毎年この時期になると入渓する釣り場がある。
アプローチが大変なのだがこの時期テンカラで良く釣れるので、毎年楽しみにしているのだ。
そんな渓に今年はヘチガラスのノリさんがご一緒してくれる事に成った。
何時ものように待ち合わせ合流して車止めを目指したが、今日は眠い！
途中何度か仮眠しながら何とか車止めまでやって来た。
今日は仕事が休みだったので早めに出発して、車止めで十分な睡眠を取る予定でしたが
そんなこんなで到着が遅れ、１時間程しか寝る時間が有りませんでした。
今日の行動を計算すると、まだ暗いうちに出発しないと間に合いません。
さあ、長い長いアプローチの始まりですが、ここでは省略します。
アプローチの大半がオイラの苦手な登山です。健脚のノリさんは余裕のようですが
オイラは汗だくになりやっとの思いで渓に降り立ちました。

来る度に思うのですが、この釣り場はホントーに良い渓相です。
早速テンカラで釣り始めました。オイラがテンカラなのでノリさんは餌で様子を見るようです。
しかし中々アタリがありません。まあこの区間は何時もイマイチ魚影が少なく、釣り飛ばす事が多いので、今日も気にせずどんどん釣り上がります。
暫く行くと大きな釜の流れ出し付近に大きな魚影を発見！慎重に近づき毛鉤をふわりと流れに乗せてみた。
魚は釣り人の殺気に気付いたのか、一目散に深場へと消えていった。
これじゃ毛鉤では無理と判断して、ノリさんを呼び餌で攻めてみる。
高い位置からその様子を見ていると、あの大きな影の主では無さそうだが、ノリさんまあまあサイズを見事に抜き上げた。
その後少し粘ってみたがあの大きな影が姿を見せる事はなかった。
テンカラでイマイチ反応が無いので、ルアーを投げてみる事にした。
すると直ぐにルアーを追うイワナの姿が確認出来た。
次のキャストではイワナの付場でルアーにヒラをうたせると直ぐに食いついてきた！
良型のイワナを釣り上げ本日の初物に一安心。すかさず同じポイントにルアーを通すとまたしても食ってきた。

結局同じポイントで３匹の良型を釣り上げ大満足して再度テンカラ竿に持ち替えた。
渓に落差が出始め巨岩帯に成ると徐々にテンカラでも釣れ始め、
水面に浮かせた毛鉤を大胆にくわえるイワナの姿も見られるように成った。
ノリさんもテンカラ竿に持ち替え、浮かせた毛鉤で次々にイワナを釣り上げ満足そうです。

ノリさんは今まで尺上を釣った経験が無いというので、今回は〝ノリさんに尺上を〟を目標に掲げ
過去に尺が釣れたポイントを案内しつつ釣り上がるが、どのポイントでも期待を裏切られてしまいます。
しかし期待を裏切られると言っても、尺は出ないが良型は良く釣れるので楽しい事には変わりないのだ。
抜群の渓相に濃い魚影、こんな素晴らしい釣り場で竿を振ってるとあっという間に時間が過ぎてしまうものです。

そろそろ最後のポイントが近づいて来ました。
最後のポイントは尺ポイントでもあるので、慎重にアプローチするノリさん。
しかし竿を曲げることなくノリさん納竿です。
「最後にルアーやってみなよ」とノリさんに促されオイラも尺ポイントでチャレンジしましたが
やはり何の反応も無く終了です。
今回は結局ノリさんに尺を釣らせる事が出来ずに終わってしまったが、
毛鉤に飛び出すイワナを何度となく見る事が出来たし、天気にも恵まれ、とても楽しい１日に成りました。