寿司と釣り、魚と戯れる日々

9月24日
今年も渓流釣りの禁漁が迫った9月最終の水曜日
まるちゃんとH君が休みをとったと言うので一緒に行くことに成った。


シマノ(SHIMANO) 渓峰テンカラ　ＬＬＨ３３ＮＸ


源流や小渓流に行く事が多いオイラはこの竿を使ってます。

行先は、この時期毛鉤でよく釣れるポイントです。
そして黄金色の綺麗なヤマトイワナの生息する渓なのです。

しかしながらまるちゃんの話によると、もう何年も前にこの渓の源流部に
大量の日光イワナを放流してしまった人が居るそうで
今となっては完璧なヤマトイワナと言える魚体は、殆ど見れなく成ってしまったのだそうです。

明るくなり始めてから支度をはじめ、6時頃から登山道を登り始めた。
3人共今シーズンはあまり渓流釣りに行って無いので歩けるのか少々心配ではあるが、
ゆっくりとしたペースでのんびり行くことにした。



やっとの思いで釣り場に到着し早速釣り始めます。
まるちゃんとH君はテンカラなのでオイラはルアーの用意をした。
テンカラの二人は準備も簡単すぐに釣り始めたが、ルアーの支度に手間取っているオイラは
抜群の渓相を前にワクワクした気持ちを抑えられずに慌ててしまいます。


準備を済ませオイラも二人に追いつき交互に釣り上がるとすぐに魚の反応があった。
不用意にポイントに近づくと魚が走る姿も多く、相変らずの魚影の多さに一安心です。

しかしどう言う訳か毛鉤には出るが、鉤に掛からないと言う。
最初に竿を曲げたのはダウンショットで淵の底を探っていたオイラの竿だった。
今回オイラは、大淵の底に張り付いて中々釣れない大イワナを
ダウンショットで釣ってやろうと言うインチキ釣りを思いつき試したかったのだ。
しかし釣れるには釣れるのだが、重たい錘を付けているのにラインは何時も使う1号位の太さなので
チョット引っかけただけですぐに切れてしまう。
今度ダウンショットをやる時にはPEラインでも巻いて、ハリスも太くしないとダメだなと思い
4匹釣ったところで大物は諦め、テンカラ竿に持ち帰る事にした。



テンカラの二人はボチボチ釣れているようだが、魚はスレているみたいだとまるちゃんが言う。
オイラの毛鉤にもすぐに魚が出たが、やはり鉤掛かりしなかった。
何度かそんなのがあって、ようやく鉤を咥えてくれたのは骨酒用に丁度良い日光混じりのイワナだった。

全体的に毛バリに出る出方は早くて、しかも咥えない事が多いので、かなりスレているという印象だ。

この時期のこの釣り場にはもう何年か通っているのだが
こんなにスレていた印象をもった事は無かった気がする。
前日は休日だったので、もしかして釣り人が入って居たのかもしれない。



まあそんな事を考えてもしょうがないので、下手糞なオイラでも釣れるスレてない魚だけ求めて
ポイントからポイントへとどんどん釣り進みます。



渓が開けて落差が出始めると少し魚の反応が減ってしまったように感じた。



本当はこの辺りからもっと反応が増えるんじゃないかと期待していただけに
拍子抜け感が強まってしまったところで、軽く昼休憩でにぎり飯を食べることにした。

落差が大きく開けたこの場所で、今釣り登って来た渓を振り返ると
視界をさえぎるものはなく、青い空に連なる山々、なんとも素晴らしい景色がひろがっている。
こんな場所で食う握り飯の美味さと言ったら、、、

まるちゃんが落ち込みのポイントで魚の気配を感じているようなので
後ろから魚を掛ける瞬間をカメラに収めようと身構えます。
何度か流れる毛バリに反応が無かったのでダメかなぁと諦めて
目をそらした瞬間、まるちゃんの竿が曲がってる！
決定的なチャンスを逃してしまったが、慌ててカメラを構え何枚か連射した。

良型の綺麗なイワナを手に満足気なまるちゃんである。


オイラにも泣き尺



三人とも順調に釣果を伸ばし、いよいよ本日最後のポイントにして尺物実績の高いポイントです。

ここはこの釣り場初めてのH君に任せて、オイラは竿を畳んでカメラマンに専念することにした。
今度こそは魚を掛けた瞬間を撮ってやるぞと気合いを入れて荷物を降ろしていたら
H君は一瞬のうちにオイラの横を通って、オイラが『チョット待って！』って言う間もなく
ポイントに立ち竿を振り始めてしまった。
と思ったら竿を曲げていた(^_^;)
しかも凄い曲がり方だ。
急っいで駆け寄りカメラを構えた時には既に魚を取り込んでH君ご満悦状態。
絶好のシャッターチャンスを逃したオイラは(汗)

改めて魚を確認すると、一目で尺オーバーと分かる立派な体形です。
いつまでも見ていたく成ってしまうが、弱ってしまわないうちに写真を撮り流れに返した。



そんな時まるちゃんは流石だった。
しっかり竿が曲がった瞬間をカメラに収めていたのだ。
良く見ると、3年前オイラが同じ所で尺を釣った時と同じ様な写真だった。


こうして今シーズン最後の渓流釣りは、とても思い出深いものに成ったのでした。